生田神社その3~生田の森は荘厳な聖域~

源平合戦で戦場にもなった生田の森をはじめ多くの史蹟がある生田神社

生田の森は荘厳な聖域

憩いの森もかつては古戦場だった

繁華街の中心にある生田神社。周囲の喧騒を忘れて心静かに憩える場所が生田の森です。水占いにかまぼこ発祥の地の石碑など、森の中には変わったものもありますが、古い立派な木が並び、空気はどこか落ち着いています。ベンチもあって座っていると三宮にいることを忘れそうになります。

憩いの森もかつては古戦場だった

世に有名な『源平合戦』の折、西は須磨の一ノ谷から、東はこの生田の森にかけての一帯が戦場となりました。
平家はこの生田の森を大手の木戸口とし、知盛大将軍・重衡副将軍が陣取り防備を固めていましたところ、ここへ源範頼の軍勢が攻め入りました。
この時源氏の若武者梶原源太景季が境内に咲き誇った梅の一枝を箙(えびら)に挿して戦ったことは武士の風流として語り継がれ、現在も「箙の梅」として老梅が境内に植わっています。
この他にも生田神社の境内には、源平の合戦に因んだ史蹟が多数残されています。
古くより文人墨客に愛されてきたこの森も、現在では都会の真中のオアシスとして、また、パワースポット・ヒーリングスポットとして親しまれています。
また、春にこの『生田の森』で開催される「曲水の宴」は平安の歌遊びを再現した雅な行事としてお楽しみいただいております。

源平合戦の舞台ともなった生田の森。一ノ谷は有名ですが、戦いはかなり広い範囲で行われていたのですね。箙の梅の由来も書かれていますね。

史蹟 生田の森

生田の森

東側の入り口です。

生田の森

西側の入り口はこんな感じです。 

立派なご神木です。その迫力に圧倒されます。
立派なご神木です。その迫力に圧倒されます。
立派なご神木です。その迫力に圧倒されます。

立派なご神木です。その迫力に圧倒されます。木がそれほど多いわけではないのですが、うっそうとした森の中にいるような感覚になる不思議な場所です。

生田森坐社

生田森坐社

森の木々に囲まれて「生田森坐社」が鎮座しています。御祭神は神功皇后(じんぐうこうごう)で安産・万物成長にご利益がある、生田の森の守り神です。 

これは何の石碑だろうか。
これは何の石碑だろうか。

これは何の石碑だろうか。分かりませんでした。

森の中の東側にある「縁結びの水占い」。

森の中の東側にある「縁結びの水占い」。授与所で授与いただく水みくじをこの池に浸すと、おみくじに文字が浮かび上がります。

何故かまぼこの発祥地の石碑が森の中に……

何故かまぼこの発祥地の石碑が森の中に……

再生と復興の象徴 楠の神木

再生と復興の象徴 楠の神木
再生と復興の象徴 楠の神木
再生と復興の象徴 楠の神木

樹齢500年を数える楠ですが、神戸大空襲で焼けたにもかかわらず再び生命力が蘇り復活したため、再生と復興の象徴となったそうです。

折れ鳥居と礎石

折れ鳥居と礎石
折れ鳥居と礎石

安政の大地震で倒壊した鳥居。石柱部分は諏訪山公園の金星台に「金星過日測檢之處」と記された記念碑となっているそうです。土地と土地のつながりが見えて面白いですね。楠の神木やこの折れ鳥居など、長い歴史の中で再生と復興を繰り返してきた爪跡を見ることができます。

庖丁塚

庖丁塚

平成5年に建立された比較的新しい塚。庖丁に感謝するために建立されたという変わった謂れの建造物です。形も先鋭的で素敵です。「料理に携わる人達の魂の籠った庖丁に感謝する」というフレーズが熱くて力強くて大好きです。 

灘五郷酒造発祥地の石碑

灘五郷酒造発祥地の石碑

灘五郷酒造の発祥地の石碑がありました。灘五郷は灘・東灘・西宮周辺の日本酒生産地のことですが、その発祥が新羅の使節をもてなすために生田神社で醸造した酒を振る舞ったというところから始まったというのは驚きです。いくたさん、歴史が深すぎです。 

生田の池

神社の西側には市杵島神社も鎮座する生田の池があります。策やら植木などで見にくいのが難点です。生田神社会館の方から見てみたいものです。(見れるものなのでしょうか?)

生田の池
生田の池
生田の池
生田の池
生田の池
多くの歌に詠まれてきたという生田の池です。

多くの歌に詠まれてきたという生田の池です。

池の横にある「生田神社震災復興記念碑」。

池の横にある「生田神社震災復興記念碑」。

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歴史がありすぎて追いつかん!いくたさんすごいわ。「箙の梅」とか「敦盛の萩」とか「弁慶の竹」とか有名どころがまだまだあるのに紹介してへんな。。。

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そのあたりはまたの機会ってことにしておきましょうかね。四季の変化も楽しめる神社なので、いろんな季節に行きたいな。

<ご祭神>

稚日女尊(わかひるめのみこと)

<鎮座地>

〒650-0011
兵庫県神戸市中央区下山手通1丁目2−1

<交通アクセス>

JR三ノ宮駅、私鉄各線三宮駅より北へ徒歩10分
JR新神戸駅(新幹線)より南へ徒歩20分
JR新神戸駅よりタクシーで約5分

<参考サイト·文献>

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