太山寺磨崖不動明王

鎌倉時代を感じる静寂な空間

太山寺磨崖不動明王

今回のお散歩は、太山寺の近くにある磨崖不動明王を訪ねました。神戸でもなかなかのマニアックスポットではないでしょうか。1997年に市指定史跡となった崖に掘り込まれた兵庫県下最古の磨崖仏。川を挟んで向かい側の崖にあるので距離は結構あるのですが、かなりくっきりとお姿を確認できました。

太山寺磨崖不動明王の説明看板

鎌倉時代後期(弘安年間1278〜88年)頃の作品のようです。小さく見えますが、像の高さは175cmということなので等身大なんですね(神戸散歩の中の人より大きい!)。彫られた当時の平均身長って今より低かったはずなので、彫った方は威圧感を大きさにも込めたのではないでしょうか。

鎌倉時代後期の作品とは思えない保存状態です。 神戸にこんな磨崖仏があるとは隠れた名所です。木と水の音、少しひんやりとした空気で清々しい気持ちになりました。

太山寺磨崖不動明王への道のり

それでは太山寺磨崖不動明王へレッツゴー!

太山寺磨崖不動明王への入り口

太山寺磨崖不動明王へ向かう道です。

太山寺磨崖不動明王

太山寺トンネルを抜けてすぐのところに看板が。
これは車だと分からんかもしれません。

太山寺磨崖不動明王の表札

しっかりした表示ですが小さいので見過ごしがち

車両通行止め

なんなら車両通行止の方が目立つくらい。

ここが真の入口です。

道を進むとフェンスがついた入口が見えます。
急にシ~ンとした静寂に包まれます。

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フェンスに向かって左手には小さな仏像が祀られています。

壱番って書いてます

これは何の神様でしょうか?帝釈観音はこの奥らしいですし。台座に壱番って書いてますね。

二人の神様

どうやらここは「西国三十三所ミニ霊場」の入り口だそうです。

西国三十三所ミニ霊場への入り口

壱番の神様の奥に道が続いていて、ここを行くとたくさんの神様とお会いできるようですね。

それでは先に進みましょう

気になりますが次の機会に是非行きたいですね。
それでは先に進みましょう。

道は舗装されているので歩きやすいのですが、山の中の静寂と清々しい早朝の空気に包まれて、とても気持ちのよい道のりです。道中は紫陽花がキレイに色づいていて、目も楽しみながら歩を進めます。

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山からの水でしょうか、側溝を流れる水もとてもキレイです。前日の雨もあり水量多めです。

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道端にはたくさんの紫陽花が咲いていて目を楽しませてくれました。

緑に包まれる道中

朝日に照らされた緑がまぶしい気持ちのいいお散歩です。

秋には紅葉が楽しめそう

もみじの葉もたくさん見られました。秋には紅葉も楽しめるかも。

途中にある大きな石

さらに進むと大きな石が見えてきます。

川に流れ落ちる水

岩壁から道路を横断して側溝が続いていて、石の脇から眼下の川に流れ落ちていました。

側溝から落ちていく水

側溝から流れ落ちていく水を捉えました。水はホントに山の水って感じでキレイです。

なかなかの高さです。落ちないように気をつけて撮影。

なかなかの高さです。落ちないように気をつけて撮影しないと。

太山寺磨崖不動明王分かりますか?

さらに進むとついに太山寺磨崖不動明王のある場所に到着します。この写真のどこに摩崖仏があるのか分かりますか?探してみてください。クリックすると答えを書いた拡大画像が開きますよ。

冒頭で掲載した説明版や、ガードレールに「↑磨崖仏」という札がついていて、お供えやお賽銭などができる小さな祠もあるので、川の対岸にあるというのは分かるのですが、ぱっと見てもどこにあるのか分かりません。

表札の向こうに摩崖仏が

ガードレールに「磨崖仏」と書いてくれています。これのおかげで分かりました。

太山寺磨崖不動明王のアップ

はっきりとお姿が分かります。鎌倉時代から刻まれているのかと思うと感動で震えが止まりません。

足元を流れる川は伊川です

摩崖仏の足元を流れる川は伊川なんですね。伊川谷の伊川です。こんなところに通じているとは。

小さく見えても大きい不動明王

小さく見えるけど人間と同じくらいのサイズがあるようです。近くで見てみたいものです。

太山寺磨崖不動明王の説明板

太山寺磨崖不動明王の説明板です。後ろの崖は崖崩れ防止用のフェンスで厳重に覆われています。

後ろは崖崩れ防止用のフェンスが

何年か前に崖崩れで通行止めになっていた時期があったそうです。そう思うと怖い眺め。

太山寺の案内板

解説の下には太山寺の伽藍図が刻まれています。右上に太山寺磨崖不動明王の文字がみえますね。

文化環境保存区域

更にその下には文化環境保存区域の説明が書かれていました。

道端の紫陽花たち

いかがでしたか。入口から片道10分もかからないくらいの短い距離ですが楽しいお散歩になりました。最後に途中に咲いていた紫陽花の写真をいくつかご覧ください。

紫陽花01
紫陽花02
紫陽花03
紫陽花04
紫陽花05
紫陽花06
紫陽花07
響アイコン

最初はよく見ないとどこにあるのか分からんかったなぁ。響子に言われて初めて分かったよ。一度見つけても油断すると分からなくなるし。なかなかの初見殺しです。

響子アイコン

磨崖仏のガードレールに付けてくれてる表札の先にあるのでよく目を凝らして探してください。道中は紫陽花も綺麗な色をつけていました。道は舗装されているので問題なくたどり着けます。太山寺にお越しの際には少し足を延ばしてみてはいかがですか。

太山寺磨崖不動明王へのアクセス情報


所在地

〒651-2108
兵庫県神戸市西区伊川谷町前開224

交通アクセス

神戸市営地下鉄伊川谷駅からバスで太山寺バス停下車

太山寺磨崖不動明王

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